産業看護の定義について

産業看護 “新定義” の報告

 かねてよりお知らせしておりました通り、第15回産業看護部会総会(2005.4.23開催)において部会員の皆様にお諮りし、産業看護の新しい定義を以下のように決定いたしました。この決定のプロセスにおきましては、幹事会のメンバーの熱意あふれる討議に加え、大勢の部会員から貴重なご意見をいただきました。厚くお礼を申し上げます。
 産業看護とは、事業者が労働者と協力して、産業保健の目的を自主的に達成できるように、事業者、労働者の双方に対して、看護の理念に基づいて、組織的に行う、個人・集団・組織への健康支援活動である。
注1 産業保健の目的:
  1)職業に起因する健康障害を予防すること
  2)健康と労働の調和を図ること
  3)健康および労働能力の保持増進を図ること
  4)安全と健康に関して好ましい風土を醸成し、生産性を高めることになるような作業組織、労働文化を発展させること
注2 看護の理念:
健康問題に対する対象者の反応を的確に診断し、その要因を明らかにして、問題解決への支援を行う。その支援に際しては、相手を全人的に捉え、その自助力に働きかけ、気持ちや生きがいを尊重することが求められる。